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1・2年生活科学習指導案 |
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平成14年12月10日(火)2〜3校時 指導者 1年担任 小林信子 2年担任 河本弘志 |
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特級担任 岡田佳子 |
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1 単元名 世界のみなさんこんにちは 〜遊びを中心として〜
2 単元目標 ・自分の知らなかった遊びを教えてもらったり,取り入れたりして遊びの幅を広げることができる。
・身近な地域のお年寄りなどに,昔からの遊びのこつを教わったり見てもらったりして,楽しく遊んだり交流したりする。
・外国の方との交流の中で,外国にも日本と同じようにその国特有の遊びや暮らしがあることを知り,一緒になって楽しく遊ぶことができる。
3 単元について
(1)児童について
1年生は,男子12名,女子7名計19名である。明るく元気で素直な児童が多い。人の話を聞いて落ち着いて学習に取り組み,何事にも一生懸命頑張ろうとする場面が多く見られる。発表も積極的であるが,自分の思いや考えを十分表現することが苦手な児童もいる。
2年生は男子7名,女子10名の計17名である。係や当番活動など進んで取り組んだり,学習面では積極的に自分の考えを発表したりするなど大変活動的であり,学習意欲も旺盛であるが,友達の話をじっくり聞いたり,自分の考えをまとめ,堂々と大きな声で話をしたりすることが苦手な児童もいる。また,困っている子がいると,自然に助けてあげたり,物を貸してあげるなど優しい面も見られる。
また,知的障害児学級の児童1名(5年生女子)が参加している。人とのコミュニケーションは取りにくいが,音楽や身体表現は好きで,友達と一緒に楽しそうに活動できる。
(2)活動の流れ
1学期,子どもたちは,単元「めきの町たんけん」の学習で学区内の工場や公園,商店,
神社などをグループ毎に計画を立てて探検し,今まで行ったことのない場所に行ったり,知
らなかったことを知ったりして学区内への関心を広げてきた。そして,この学習の最後に児
童の祖母が勤める製茶工場に見学に行き,実際に茶摘み体験をさせてもらった。そして,お
みやげにお茶をもらい,学校に帰ってからみんなでお茶会を開いた。お茶会では日本茶に加
え,紅茶と高麗人参茶を用意し,飲み比べをすることで,外国への興味を持たせるようにし た。
2学期になって,単元「秋を楽しもう」では,“見つけよう”“食べよう”“つくろう”をテ ーマに,秋探しに野山を散策し,ドングリや木の実,栗,アケビなど自然のものをいっぱい
集めてきた。そして,採集してきた葉っぱやドングリ,ススキなどを使って,地域の方を講
師に壁飾りや,アクセサリー,ドングリおもちゃ,まつぼっくり人形,すすきのふくろうな
どを作って楽しんだ。こうした秋の素材を利用しての遊びを経て,本単元ではさらに,昔か
ら行われてきた伝統的な遊びから世界の子どもたちの遊びへと,子どもたちの興味関心を広
げていきたい。また,11月下旬に行われた学習発表会では,それまで学んできた日本の伝
承遊びや外国の遊びなどを題材に人間理解をテーマにした創作劇をすることで外国の人への 理解を深めるようにしていきたい。
(3)指導にあたって
生活科の基本的視点である〔1〕自分と人や社会とのかかわり,〔2〕自分と自然とのかか わり,〔3〕自分自身 を大切にしていきたい。
子どもたちは遊びの天才と言われる。秋の素材を使った遊びでは,いろいろなドングリご
まが出来上がり,オナモミの実から的当てや魚釣り,アクセサリーなど次から次へと遊びが
広がっていった。このように子どもたちは一つの遊びからいろいろな遊びを考え出すことが
できた。また,地域の方を招いての会では,発想を一層広げるような多くの作品を見せてい
ただき,子どもたちは真剣に地域の方の話に耳を傾け,そして制作を手伝ってもらって,ど
の子も十分満足のいくすてきな作品を作ることができた。そして,後からお礼の手紙も書い
た。子どもたちは,このような地域の自然や人とかかわる活動を通して,自分自身を見つめ
直し,集団や社会の一員としての役割や行動の仕方の基礎を身につけていくのではないかと 考える。
このようなことから,本単元においても,遊びを題材にして,地域の方(保護者)や外国
の方との交流を深めていきたい。そしてその中で,子どもたち一人ひとりがG・Tと直接か かわれるような場面も多く設定していきたい。
また,日本の伝統的な遊びを紹介したり,外国特有の遊びを教えてもらったりしながら,
共に楽しく遊ぶ活動を通して,相手の話を最後まで聞いたり,自分の考えをはっきり言った りできる態度や力を育てていきたい。
4.指導計画(全24時間)
第1次 昔遊びをしよう(5時間) 第1時 昔からしている遊びを調べてみよう。(1) 第2・3時 あやとり,こま,ゴム跳びに挑戦しよう。(2) 第4・5時 めんこ,お手玉,毬つきに挑戦しよう。(2) 2次 外国の遊びを教えてもらおう。(5時間) 第1・2時 フィリピンの遊びを教えてもらおう。(2) 第3時 イギリスの遊びを教えてもらおう。(1) 第4・5時 アイルランド,ドイツ,オーストリアの遊びを教えてもらおう。(2) 3次 遊びの発表をしよう。(生活科:4時間,学校行事等14時間) 第1時
学習発表会の計画を立てよう。(1) 第2〜15時 発表会の準備や練習をしよう。(14) 第16~18時 学習発表会(3) 第4次 交流会の準備をしよう。(5時間) 第1時 交流会の計画を立てよう。(2) 第2時 交流会の準備をしよう(3) 5次
交流会をしよう(2時間) ・・・・・・(本時) 6次 まとめをしよう。(3時間) 第1時 お礼の手紙を書こう。(1) 第2〜3時 楽しかったことを絵や作文に書こう。(2) |
◆ ゲスト・ティ―チャー(G・T)
日本の伝承遊び 7名(地域のボランティア)
外国の遊び 5名(5ヶ国)
イギリス(本校ALT) フィリピン(保護者)
オーストリア,アイルランド,ドイツ
5 本時について
@ 本時の目標
○お世話になった人々への感謝の気持ちを伝えることができる。
・
今まで習った日本の伝承遊びや外国の遊びを通して,G・Tと一緒に楽しく遊ぶことができる。(文化理解力,コミュニケーション力)
・
外国の遊びを教えてもらったり,日本の遊びを紹介したりして,相互に交流することができる。(人間理解力,コミュニケーション力)
A本時の展開
学習活動 |
評 価 |
教師の支援(留意点) |
準備物 |
1開会のあいさつ
2歓迎の歌 3ゲスト・ティーチャー
の紹介
4交流を楽しむ @全体交流 (ジャンケンゲーム) イギリス フィリピン アイルランド オーストリア ドイツ Aグループ交流(5G) ・あいさつゲーム ・グループ別ゲーム ・日本の遊び紹介
B全体交流 オーストリアの踊りを
楽しむ。 5プレゼントを渡す。 児童からG・Tへ
6よさこいソーランを踊
る。
7閉会のあいさつ |
・相手を見て元気よくあ
いさつする。
・相手を上手に紹介する。 ・聞いたことや調べたこ とを,わかりやすく伝 える。 ・進んで外国の方や地域
ボランティアの方とか かわろうとしている。 (挨拶や遊びを通して)
・G・Tや友達と仲良く
ゲームや踊りを楽しむ。 ・進んでG・Tに遊びを 紹介する。
・積極的にG・Tと触れ
合う。
・感謝の気持ちを伝える。
・感謝の気持ちを込めて, 元気いっぱい踊る。
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・それぞれの国担当の児童にリード させ国別の挨拶をさせる。(T1) ・小さな世界(ピアノ:T2) ・国別に教えてもらったこと(国情 や遊び)や調べたことを児童に簡 単に紹介させ,お礼を言わせる。
(T1) ・かかわりにくい児童には,一緒に 挨拶をしてやる。(T1) ・全員がG・Tとジャンケンできる ように確かめカードを準備する。 ・G・Tとの触れ合いをふかめるた めに,ジャンケンにかったら握手 を,負けたらG・Tの肩を5回も ませる。
(T2) ・日本人G・Tには,外国の遊びを 紹介させる。(T1,2,3) ・自分たちだけで楽しむのではな く,G・Tに教えてあげるように させる。 ・できるだけ多くのG・Tとかかわ れるように,二重円になり,踊る 相手を代えながら数回踊る。
(T2) ・お礼の言葉を言って,プレゼント を渡させる。 (T1) ・G・Tに一言ずつ感想を言っても らう。
(T1) ・それぞれの国の担当の児童の先導 で,その国の言葉で挨拶させる。 (T2)
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各国の挨拶カード 歌詞カード
各国の紹介カード(旗,地図等)
グループメンバー表
BGM 遊び道具
音楽
プレゼント レイ
鳴子 音楽 挨拶カード
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B教師の役割 T1・・・全体進行役の児童の支援
グループ別活動では,フィリピン,アイルランドグループの支援
T2・・・ピアノ,ゲーム担当 個別支援
グループ活動では,オーストリア,ドイツグループの支援
T3・・・障害児Hの支援
グループ活動では,イングランドグループの支援
C会場配置図
【資料】―G・Tに教えていただいた遊び
(1) 日本の伝承遊び
こままわし,お手玉,竹馬,けん玉,あやとり,まりつき
(2) 外国の遊び
イングランド :ストック イン ザ マッド(日本の氷おにに似た遊び)
サーディン(集団かくれんぼ)
ハイド アンド シーク(日本の缶蹴りに似た遊び)
フィリピン :チャイニーズガルテル(ゴム跳び)
ティニキリン(バンブーダンス)
バーテンテール(スリッパ投げゲーム)
レンブロック(リンボーダンス)
アイルランド :コンカーズ(木の実を使っての対戦遊び)
ドイツ :言葉集めゲーム
オーストリア :ブルーデルヘン コム タンツ ミット ミア
(オーストリアの民族踊り)