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5・6年生 総合的な学習指導案 |
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平成14年12月10日(火)第2,3校時 指導者 5年担任 水田 文 |
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6年担任 奥山 仁
1 単元名 とことん韓国
2 単元目標 ・日韓の人や文化に関心をもち,積極的に活動しようとする。
・自分の課題解決のために必要な情報を収集し,生かすことができる。
・課題に対する自分なりの意見をもつとともに,聞き手にはっきりと伝えることができる。
3 単元について
(1) 児童について
5年生は,男子13名,女子9名,合計22名である。明るく活発な児童が多く,学習に対する意欲も旺盛である。学年当初から取り組んでいる諸外国についての学習にも関心が高く,授業中にも積極的に質問したり体験したりと意欲的に学習してきた。家庭でパソコンを使ってメール交換をしている児童は見られないものの,インターネットで情報の検索をする程度の操作はほとんどの児童が難なく行うことができる。
6年生は,男子9名,女子13名,合計22名である。まじめでおとなしい児童が多く,学級全体の雰囲気は静かで落ち着きがある。全体的に精神的な幼さが残るが,男女間の仲がよく掃除や作業などを協力的にすることができる。学習面では全体的に発表や創造力を必要とする学習が苦手で学習態度は消極的である。ある程度の学力を持った女子に比べ男子は全体的に学力が低くクラス全体としての学力差が大きい。男子1名は個別指導の必要がある。家庭でパソコンを使ってメール交換をしている児童は数名おり,インターネットでの情報の検索は1名を除き難なく行うことができる。
「とことん韓国」の学習にあたって,2学年とも日本と韓国の文化的な違いや共通点はある程度理解できているが,異なる文化間に共通する普遍的な事柄にまで気づいている児童はほとんどいない。また,国際情勢についての関心は高いとは言えず,日常的に新聞やTVのニュースを見聞きしている児童は少ない。
そこで,日本や世界が直面している問題については,教師の側から新聞や本のコピーなどを資料として与え,その問題についての自分なりの意見をもつよう指導してきた。
また,朝の集会では,新聞TV等で取り上げられている問題の中から,自分の興味のある話題を選び,意見を発表する活動を通して,自分の考えに自信をもって堂々と発表する力をつけさせようと取り組んできた。
(2) 指導にあたって
総合的な学習を計画するにあたって,児童の考えと教師側の考えをぶつけ合いながら計画してきた。特にやりたいことを自由に考えさせるというのではなく総合的な学習という趣旨に沿った学習になるよう教師側で十分説明をした後に児童に考えさせた。児童は,昨年度の総合で野山や川で遊んできた5年生と,米来地区の学習をしてきた6年生とで総合に対する考え方が多少違っていたが,大きく分けて「自然の中で遊ぶ活動」「パソコンを取り入れた活動」「昨年に引き続き米来地区を調べる活動」「外国のことを学ぶ活動」などが意見として上がってきた。教師側としてはこれらの児童の意見を汲みながら「学校田の活用」もでき「国際理解教育」につながるような活動計画を考えた。それが「米来から世界へ〜食べ物世界旅行・韓国を中心にして〜」であった。
世界の主な米の食べ比べに始まりインターネットで世界中の食べ物を調べたり,家庭の協力も得ながら世界の料理を実際に食べたりしてきた。今年は「ワールドカップサッカーが日韓共催」ということもあり,韓国に的をしぼることで児童の興味関心が高まるのではないかと考えた。また韓国だけにとどまらずインド,中国,シンガポール,ブラジルなど外国で生活をした経験のある教師の授業もところどころに取り入れてきた。
2学期になり,地元の韓国料理店に出かけ韓国料理を味わいながら料理の種類や食べ方のマナーなどを学び,食べ物を通した日韓の違いや共通点を学習した。この授業を元にもっと深くそして韓国を身近に感じられるような授業にしていこうと考えたのが「とことん韓国」である。
「とことん韓国」では44人の児童を興味関心別に10グループに分け,それぞれの児童が最も関心のある事柄で韓国の小学生などとEメール交換をすることにした。まず,日本語で文章を作りパソコン操作に慣れる活動から始め,次にEメールのやり取りの練習をした。そして,韓国にメールを届けるために英訳サイトを使い英語での文章作りをした。さらにデジタルカメラの映像を使っていきたいと考えている。
作業効率があがるとともにEメールの手軽さに気づき日常的にメールのやり取りができるようになれば,日韓の児童がより身近に感じられるようになり韓国をさらに深く学ぶことができると考えている。
また,学習発表会で演じる劇を総合的な学習で取り組んだ活動を随所に取り入れた内容にし,韓国についての基礎的な知識を学ぶと共に自分たちがやって来た活動を振り返ることができるようにした。さらに自分たちが取り組んでいる活動がどのような意義があるのか理解できるように仕組んでおり,児童が楽しみながら学習できる工夫をしている。
日本にとって地理的にも文化的にも最も身近な国でありながら,歴史上必ずしも身近でなかった韓国を取り上げることは,北朝鮮問題もからみ多くの葛藤場面も予想され,国際理解教育を進めるうえで大変意義があると考えた。
4 単元の計画(56時間・・・・うち8時間を情報としてカウント)
第一次 「僕の私の韓国」グループづくり(4時間)
・ 興味別グループ(2時間)
・ グループでの計画(2時間)
第二次 パソコン特別練習(8時間・・・・情報としてカウント)
・ ワード練習(2時間)
・ Eメール送受信練習(2時間)
・ 英訳サイトの使い方(2時間)
・ 英文Eメール送信(2時間)
第三次 「とことん韓国(資料集め)」(第三,四次で44時間)
・ 本,インターネット,Eメール交換などで資料を集めよう
第四次 「未来へのキックオフ」
・ 学習発表会の劇(17時間)
・ グループ活動発表練習(第三幕)・・・・本時
・ まとめ(5時間)
《単元でつけさせたい力》
【人間理解力】
・ 友達と仲良く助け合う。
・ 自分のよさを認め,伸ばそうとする。
・ 友達のよさを見つけ,認め合う。
【文化理解力】
・ 自国の文化と他国の文化との違いを理解する。
【世界の現実理解力】
・ 課題解決のために自分なりの考えを持ち行動しようとする。
【コミュニケーション力】
・ 相手の意見をしっかり聞く。
・ 自分の考えに自信を持ち,はっきりと相手に伝える。
・ 進んで人と関わろうとする。
《興味別グループについて》
@小学生の日常生活
AマンガA
BサッカーB
C昔話
Dことば
E食べ物
F芸能界
Gスポーツ
HサッカーA
IマンガB
5 本時ついて
(1)本時の目標
・ 自分たちが取り組んできた活動を通して学んだことや自分の意見を的確に相手に伝えることができる。
・ 友達と力をあわせ制限時間内に効果的な発表をすることができる。
・ 劇「未来へのキックオフ」を表現豊かに発表することができる。
(2) 本時の展開
学 習 活 動 |
評 価 |
教 師 の 支 援 |
準備物 |
1 歌「愛の唄〜チョンマルサランヘヨ〜」を歌って踊る。 2 グループ発表の相談をする。(5・6年教室,OS,児童会室,音楽室)
3 劇「未来へのキックオフ」第3幕(グループ)を発表する。*グループ発表前後30分程度
4 プラスストローク活動をする。
5 これからの学習の進め方を考える。
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【コミュニケーション力】 ・友達の意見をしっかり聞く。 ・自分の考えに自信をもちはっきりと相手に伝える。 【人間理解力】 ・友達と仲良く助け合う。 【文化理解力】 ・日本と韓国の文化の違いを理解する。 ・日本と韓国の文化の共通点を理解する。
【コミュニケーション力】 ・友達の意見をしっかり聞く。 ・自分の考えに自信をもちはっきりと相手に伝える。 【人間理解力】 ・友達と仲良く助け合う。 |
歌を歌うことで緊張をとく。
・グループ活動が停滞している班には発表マスターカードにそった活動になるような助言をする。 ・発表に必要な道具の調整をする。
・児童がやる気になるようなムードをつくる。
・友達が元気になるような言葉がけを勧める。
・より多くの人に伝えるためにはどうしたらいいかたずねる。
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CDデッキCD 発表マスターカード グループファイルのコピー 発表に必要な道具 PC,PJ
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