あ　と　が　き

　

　２００２（平成１４）年１２月１０日，久世町立米来小学校を会場に開催された第１０回岡山県国際理解教育研究大会は，米来小学校の教職員・会員・発表者のご協力をいただき無事終了することができました。

　平成５年に岡山県教育センターを会場に第１回大会を開催して以来，県内の４教育事務所管内で担当を持ち回りしながら大会を積み重ね，１０回という記念すべき区切りの大会が，盛大かつ内容豊かに開催されたことは，この大会報告書をご一読され改めて感じることができたことと思います。

　 記念講演は，「異文化間教育としての国際理解教育」の演題で，龍谷大学の小島勝教授にお願いしました。ご自身の研究成果をもとに，国際理解教育の推進の意義を熱心に語っていただき，学校現場で国際理解教育を進めていくうえでの大きな示唆を与えていただきました。お忙しいなか，研究会のため，はるばる京都よりおいでいただき大変ありがとうございました。

　本年度は，会場校である米来小学校全教職員が共通理解のもと，国際理解教育の研究に精力的に取り組まれ，総合的な学習の時間・生活科で全担任が授業公開をされ，すばらしい研究の成果を発表してくださいました。また，公開授業後の授業反省会，県内各地の実践を持ち寄り発表された５つの分科会も内容豊富なものとなりました。

　新教育課程が完全実施された今年，会場校の米来小学校をはじめ，県内の各学校において，学校や地域の実態に応じて，体験的な活動をふんだんに取り入れた国際理解教育への熱心な取り組みがされました。来年度は，さらに研究・実践に取り組み，次の１０年に向けて，岡山県の国際理解教育がさらに前進することを期待します。

　最後になりましたが，本研究大会をご後援いただいた，岡山県教育委員会，岡山市教育委員会，倉敷市教育委員会，津山市教育委員会，久世町教育委員会，福武教育振興財団をはじめ，本大会成功のためにお力添えいただいた各委員，関係諸氏に心から感謝とお礼を申し上げます。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００３（平成１５）年１月２０日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　編集部担当副会長　　森　　英　志

　

　　　　　※この研究大会は，福武教育振興財団の助成を受けています。