授業反省会 低学年部会
司会者 田淵 良二
 
1 授業者の反省
・ 昨年度から国際理解教育を取り組んでいて,低学年では,直接交流を重視してきた。
・ 1,2年生合同でやっているので,来年度は同じことができない。
・ 外国人の人とふれ合う機会がないので,たくさんの人と出会わせたかった。
・ 子どもたちの願いを自然な形で授業の中に組み入れてみた。
・ ジャンケンや握手や肩もみなど一対一のふれ合いの場を持たせてやろうとした。
・ 日本の方も外国人と同等にお客様として接待した。お客様同志も交流ができたらいいと考えている。
2 参加者からの感想や質問
・ 自分達がやりたいことをやっていたから,子どもたちが生き生きしていた。
・ 国際理解教育では,ただふれ合うだけでなく,ふれ合ったことを今後につなげ,自分のこと,自分の国を見つめ直していくことが大切である。
・ 環境面がよく整っていた。子どもの目が輝き,動きがよかった。人権意識の向上をねらっていたが,授業の中で充分それが達成できていた。
・ ゲスト同志がとても仲がよかった。
・ 生活科に国際理解を組み入れるのは無理がある。どこに位置づけるのか?
  →生活科で10時間。内容によっては,音楽,体育などの他教科に振り分けた。
・ 外国人の人との打ち合わせ時に問題はあるか?
  →教師側の考えと不一致することがある。言葉の壁は大きな問題であった。2〜3回は来ていただくことを条件に交渉した。
・ 児童の変容はどうか?
  →外国人に対する抵抗がなくなっている。子どもは,教師が思っているほど言葉の壁を感じていない。
3 助言者から
   ・ 子どもが元気で生き生きしていて,的を射た     実践であった。
・ 低学年の国際理解は身近なものから始めればよい。例えば,道徳の中の家族や遊びやあいさつのことから始めることができる。
・ イベント的な交流ではなく,長く交流することが大切である。
・ 外国人が学校にいなくても国際理解教育は進められる良い例になった。
・ 国際理解教育を進めるために,運動会や学習発表会を生かしているところを見習うべきである。