あ と が き
2005(平成17)年2月18日,第12回岡山県国際理解教育研究大会は,倉敷地区をはじめとする会員・発表者のご協力をいただき,ライフパーク倉敷を会場にして,無事開催することができました。大会を振り返ってみることにします。
記念講演は,「東アジアの視点から見た私たちのくらしや生き方」の演題で,吉備国際大学のの臼井洋介教授にお願いしました。歴史的に日本と文化的なつながりの深い東アジアの国々との連帯と共存していくことの大切さを語っていただき,改めて,私たちが国際理解を進めていく上で大きな示唆を受けました。
今回は,これまでの課題別の4〜5分科会に代わって,海外での教育実践発表とワークショップの場を設定しました。実践発表では,それぞれの日本人学校における熱意あふれる貴重な取り組みを報告していただきました。また,ワークショップでは,講師の片山主計先生から,アフガニスタンをはじめとする世界の生々しい現実や,ご自身の活動について,写真やスライドを交えながら話していただきました。
また,新しい企画として,会場の一角に,派遣教員による各国の紹介・展示コーナー,派遣希望者の相談コーナーを設けたところ,多くの珍しい物品が陳列され,数名の相談者もありました。
ところで,本年度は,公開授業を引き受けてくださる会場校がなく,また,本研究会が課題としている5つの視点による分科会の場も持てませんでした。一方,1月には,中山文科相から総合的な学習の時間をはじめとして,中央教育審議会へ,学習指導要領の内容の見直しが要請されました。このような状況の中で,この研究大会のありかたを含め,国際理解教育の進め方,本研究会の役割などについて,再検討する時期になっているように思われます。
最後に,本研究大会をご後援いただいた岡山県教育委員会,岡山市教育委員会,倉敷市教育委員会,福武教育振興財団をはじめ,本大会のためにお力添えいただいた各委員,関係諸氏に心から感謝とお礼を申し上げます。
2005(平成17)年3月10日
編集部担当副会長 森 英 志
第12回 岡山県国際理解教育研究大会
報 告 書
発 行 2005(H17)年3月25日
発行責任者 岡山県国際理解教育研究会
会長 赤松 康弘
事 務 局 岡山市立城東台小学校
TEL 086-208-6430
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※この研究大会は,福武教育振興財団の助成を受けています。