「ボンベイタイム(総合的な学習)」1学期の実践から」   ボンベイ日本人学校

                                           新家 道正

 

 本校では,「現地理解」と「交流」を大きなテーマとして「ボンベイタイム(総合的な学習)」をスタートさせました。3・4年生ではまず,子どもたちが学校周辺を探検して見つけた興味や疑問をもとに,現地理解を図ろうということで1学期の取り組みを始めました。以下,その概略を報告します。 

 神様グループ… 学校周辺を歩いてみるといたるところに神様が飾ってありました。子どもたちはとても興味をひかれ,神様について調べることにしました。

 子どもたちが強く感じたのが@なぜ,あんなにたくさんの神様があるのかということです。そこでまず手始めに,A神様の名前や役割,神様同士の関係など神様の基本的なことがらについて調べることにしました。本やインターネ

ットなどの資料を使って調べました。また,5月31日にはB人々がどのように神様にお祈りをするのかということを調べるために,印日協会の方にご協力いただき,マハラクシュミー寺院に行きました。

 

 食べ物グループ… 歩いていて,すぐに目に着いたのが「パニール屋さん」でした。白くてきれいなパニール(手作りチーズ)を手際よくカットし袋に詰めて売っていました。「どんな味がするんだろう」「どんな料理に使うんだろう」という興味が出てきました。さらに歩いていくと,カラフルな果物や日本と少し違う野菜を売っているお店もありました。そこで4名の子どもたちは食べ物について調べようということになりました。まず,料理の素材となる@果物や野菜,スパイスの名前を調べようと,2回にわたってお店に行って実物を見ながら名前を聞いたり,家にあるスパイスや本などの資料を持ってきて調べました。5月24日にはAパニールの作り方などをお店の人に聞いたり,学校の事務員さんに聞いたりしながら,調理実習のメニューを考えました。31日には事務員さんに,教えてもらいながらB調理実習を行いました。メニューは,☆チャイ,☆パニールブルジ,☆グラムジャム(お菓子)の3つです。できた料理は神様グループの子どもたちと一緒に食べました。

 

 

 1学期の終わりの参観日には,調べたことをまとめて発表しました。それぞれのグループで,スライドショーや劇仕立てでわかりやすく説明をすることができ,保護者の方にも「総合的な学習」をよりよく理解してもらうこともできました。

   

 2学期からは,「交流」をテーマとし,現地のインターナショナル校との交流を進めているところです。