大海研だより No.27

発 行  大阪海外子女教育・国際理解教育研究会(大海研)
発行日  2007(平成19年)6月7日(木)
連絡先  会長 藤内 博 (大阪府三島郡島本町教育委員会事務局
                 電話:075−961−5151 内線171

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帰国間もない先生方、ソフトランディングをなさっておられますか? 新しい学校に適応するのに忙殺される時期です。健康第一に乗り切ってください。 帰国報告集の原稿をご準備ください。お元気で活躍されますことをお祈りします!!>



大海研の「総会兼帰国報告会」
30名の参加者で和気あいあいと!

   会長あいさつ「皆さん、こんにちは。ようこそ!」      「来賓あいさつ」をしていただいた山下良一教育相談員さん

 総会というには少し寂しい集合状態でしたが、これまで「総会」という名目では実施していなかった会合を5月19日(土)午後2時から、大阪市立神路小学校の多目的室を会場に開催しました。本会の会長として、総会を持つ意義とこの春帰国された先生方の現任校へのソフトランディングを願う気持ちと、ともに国際理解教育や帰国子女教育に取り組むことをアピールしました。

その後、府教委からの来賓は公務のためご欠席となりましたが、(財)海外子女教育振興財団関西分室に教育相談員として勤務しておられる山下良一氏に、ご来賓のあいさつをして頂きました。その後会場を車座にして、参加者一人ひとりによる自己紹介を行いました。これが実に良かったと思います。全員が自分のことを熱くそしてさわやかに語りました。

帰国間もない方々、これから派遣教員をめざす方々、30年以上前に帰国された方々など、参加者全員それぞれの思いを込めた自己紹介が終わった後、5人の帰国間もない方々から簡単に帰国報告をして頂きました。
 

大阪市立の特別支援学校の北野先生はクアラルンプール日本人学校に派遣されていました。
  ・中学部の養護学級づくりに取り組んできたこと
  ・帰国後東京学芸大学の帰国報告に一本原稿を書いたこと。
  ・特別支援教育に今後も取り組んでいくつもりであること

交野市立第三中学校の大隅先生はニューデリー日本人学校に派遣されていました。
 ・派遣教員にとって一番大切なことはどれだけ質の高い授業ができるかであったこと
   (日本では生徒指導  ができることがまず一番目の大切なことという雰囲気だった。)

  ・世界各地には一生懸命頑張っている人がいることを知ることができたこと現地校の授業に入り込んで
  関わらせてもらったことが印象に残っていること


大阪市立新生野中学校の神野先生は台北日本人学校に派遣されていました。
  ・世の中にはいろんな人がいて、いろんな人と巡り会えたこと
  ・主に生徒指導系の仕事を担当してきたこと
  ・本当に台北日本人学校に行けて良かったとおもっていること
  ・お金は全然貯まらなかったこと

八尾市立の中学校校長をされている萩原先生はロス補習授業校に派遣されていました。
  ・ロス補習授業校は現地では「朝日学園」で通っていたこと
  ・ロス補習授業校は4校に分かれていて、各分校にはそれぞれ分校長がいたこと
  ・児童生徒は全部で1500人余り、教職員は150名余りいたこと
  ・現地採用の先生を指導できる中堅の先生の派遣が必要であること
  ・補習授業校の教員の90%は女性であるが派遣教員に女性は少ないこと
  ・子どもたちの学力差は大きいこと

吹田市立青山台小学校校長の森先生はシンガポール日本人学校のクレメンテ校に派遣されていました。
  ・シンガポール日本人学校はクレメンテ校、チャンギ校、中学部と3校に分かれており、3校のチーム
  ワークを撮ることに一番気を使ったこと

 ・体を壊す人がいたり、精神的なストレスを溜めてしまう人がいたりするほど、教員はすごく頑張って
  いたこと。
 ・シンガポールは英語に力を入れていたこと
  ・楽しい日本人学校とは、子どもたち一人ひとりに居場所がある温かい場所であること派遣教員は
  等身大の自分を出すことが大切であること

 午後2時に始まった「総会兼帰国報告会」は、松下副会長(会場である大阪市立神路小学校校長)のお礼のあいさつで締めくくりましたが、終了時間は午後5時半を少し回っていました。皆さんお疲れ様でした。
(その後ナンバで帰国歓迎会を楽しく行いました。)


今後の予定

次回は「派遣希望者研修会」です。

 9月15日(土)10:00〜 大阪市立神路小学校 多目的室にて

  3人の帰国教員の帰国間もないホットな情報を元に、これから派遣教員を目指す方々に、様々
 なアドバイスを行います。(個別の相談会も用意しています。)

本年3月に帰国された先生方へ、

  大海研HPより帰国報告集の記入要領を入手し、帰国報告集の原稿づくりに取り組んで頂きます
 ようお願い致します。締め切りは7月27日、大海研事務局(池田市立緑丘小学校長佐々木豊宛)
 です。(詳細は大阪海外子女教育・国際理解教育研究会のホームページを参照して下さい。)