大海研だより No.27

発 行   大阪海外子女教育・国際理解教育研究会(大海研)
発行日   平成20(2008)年2月15日(金)
連絡先   会長 藤内 博 (島本町教育委員会事務局内 電話:075-961-5151/内線171

<研修会当日は寒い日でした。会場の大阪市立神路小学校の多目的室の外の空調の室外機から白い湯気が出ていました。でも会場内は熱気でムンムン。ほぼ満員の状態で派遣予定者研修会を実施することができました。3学期の慌しいこの時期、特に派遣予定者の先生方には、その翌週月曜日からの文科省主催の1週間の宿泊研修も迫る時期に、50名を超えた参加があったことは大変嬉しいことでした。ご来賓の皆様とアドバイザーの先生方をはじめ、ご参会の皆さん、本当にご苦労様でした。派遣予定者の先生方の壮行会を3月に予定しています。その時にまたお会いしましょう。>



「平成20年度以降派遣希望者研修会」は 70名を超す参加者で熱気に溢れた会でした!

帰国報告とアドバイス
帰国報告とアドバイス

開会行事では、まず会長の藤内博が開会のあいさつの中で派遣予定者研修会の目的と、国際教育の意義について話しました。ご来賓あいさつでは、

@府教委教職員人事課の梶谷尚義参事から派遣予定者へ大阪代表としての活躍を期待するとの
 励ましがありました。

A海外子女教育振興財団関西分室の山下良一教育相談員が、派遣中の財団のサポートについて
 の紹介と激励をされました。


開会行事
まず初めに、大阪府教育センター教科教育部カリキュラム研究室で国際教育を担当されている
稲葉剛指導主事から、本研修会についての次のような心温まるご高評をいただきました。

会場全体に参加者の熱気が感じられる研修会であったこと。
・派遣予定者の先生方が派遣先で大阪の代表として実践力を発揮して活躍して欲しいこと。
帰国後は国際理解教育の担い手としてセンターの研修にも協力してほしいこと。等々

稲葉指導主事先生には最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございました。締めくくりに、本会の松下副会長からお礼のあいさつを行い、3時間に及ぶ研修会も和やかにまた有意義に終了することができました。皆様、本当にご苦労様でした。ご協力に感謝いたします。

帰国報告とアドバイス
2007年度の派遣予定者研修会での質問と重複するところは割愛いたしております。)
<派遣前>

どの程度の教材準備が必要か

  ・持って行ける物にも限りがある。後で必要な物だけ手に入れる方が得策では?
  (例)ネットショッピング,実家に配送しそこから任地へ送ってもらう。
  ・国際郵便,FAX,メールに圧縮データとして添付してもらう。
 ・
日本にたくさんの「つて」を作っておくと,大いに助かる。
 ・「あなた自身」=自分の得意技を持って行って現地で広めよう。


指導教科について
  ・日本で指導経験のない教科を持つことは十分にあり得ること。しかし,必要な物は何とか
  揃うし,同僚が助けてくれるので安心である。


予防接種について
  ・お金はかかる。近所のかかりつけの医院でも接種は可能。関空近くの医療機関だとほぼ
  常時可能。動物感染にも留意(特に狂犬病の予防接種など)。家族構成の近い現任者に
  メールで尋ねるのがベストである。

派遣時の荷物について
  ・国によっては通関に時間がかかることがあるので,すぐに使いたい物は追加料金が高くて
  も手荷物で機内持ち込みをし、派遣時に持参するのがよいと思う。


配偶者について
  ・元教員の妻が教えることについて→小規模校ではあり得るが校長の方針(現地でのこれまで  の経緯などを踏まえた)による。
  ・復職について→意思確認として府教委教職員課の面接を行う。帰国が決まったら,事前に
  帰国予定日を申告しておいてほしい。(ご来賓の梶谷参事の回答)


教員免許の更新について
  ・配偶者も含めて派遣期間中は免除される。(ご来賓の梶谷参事の回答)

オリンピックセンター研修について
  ・文部科学省予算で実施。一般の出張のように一旦本人立て替え払いで後日支給される。


<派遣期間中>

日常の勤務中の服装について
  ・基本的に各人の判断による。しかし,服装に限らず「日本人学校の,派遣教員である」と
  いう『縛り』がかかった立場であることに留意すべきである。
 ・概して女性用の服の入手が難しい。日本から持参する方が良いのではないかと思う。

現地手当の振り込みについて
  ・任国の口座に振り込まれる。(派遣先によってはニューヨークの日本銀行の口座に文部
  科学省からドル建てで振り込まれ、任国で開設する自分の口座に現地通貨にして引き寄
  せる形もある。)

  ・ネットバンキングについて→大手銀行ならば大抵可能。手続きをしておくと日本でのお金
  の出し入れを知りたい時や日本での振り込みを海外で行いたい時などに便利。1回
100
  円までのやりとりが可能。操作上のリスクや紛失などの恐れがあることは考えておく必要
  がある。
 ・
国際キャッシュカードについて→どこを選ぶかは考えるべきだが(シティバンクなど)
  用意をしておくと必要以上の海外送金をしなくても済むことになる。

長期休業中の過ごし方について
  ・厳しい勤務の中での「ホッとできる息抜き」の時。教員同士ならでこそ話せる話題もある
  ので,任国が違っても単身者同士のつながりをつけておくと心が安らぐ。
 ・任国外旅行のルールが決まっているのでそれに留意。グリーンパスポート(公用旅券)
  を持つことになるが,大使館発の渡航情報などの『制約』もある。

変圧器について
  ・日本独自の電気製品の使用には不可欠である。(たこ焼き器での交流は有意義。ただし,
  カセットコンロと専用の鉄板を使った方がうまく焼ける。)

  ・前任者・帰国者との引き継ぎによって手に入ることがある。
 ・関連してバックアップ用PCの存在は有り難い。海外サポートの有無も確認しておくこと
  が重要。

現地でのボランティア活動について
 ・
よいことである。できる範囲で。人とのつながり,現地理解の手立てとして有効

大海研のホームページをご覧下さい。URL:http://www.zenkaiken.net/~osaka



全海研主催近畿ブロック国際理解教育研究会「和歌山大会」
「つながりひろげるWA、共生の教育をめざして          〜つながる和・輪・話を大切に、前進する国際理解教育〜」

というテーマを掲げ,平成19年度「第18回近畿ブロック海外子女教育国際理解教育和歌山大会」が去る12月1日()午後1時から、和歌山県国際理解教育研究会のお世話で橋本市教育文化会館にて開催されました。

 開会行事は、全海研の明神洋副会長のあいさつから始まり、地元和歌山の田中久雄会長のあいさつの後、基調提案がありました。写真は開会行事での田中会長のあいさつです。

 その後、文部科学省国際教育課の荒井氏より「国際教育と海外子女教育」というテーマでの講話があり、結びのところで、国際教育と海外子女教育の接点の位置に派遣教員がいることに触れられ、国内での国際教育の担い手として帰国教員の役割に期待が寄せられていることを確認しました。

大海研からは会員で交野三中の大隅昌之教諭が実践報告Vで発表!

大隅先生はニューデリー日本人学校に平成16年度から3年間派遣教員として活躍され、昨年3月に帰国されました。昨年5月19日に開催した本会の総会兼帰国報告会で、短時間の帰国報告をしていただきましたが、その折に、和歌山大会の実践発表をお願いすることになったものです。
 開会行事の後、3つの分科会に分かれました。大隅先生の実践発表の内容は、現地で現地校の授業に子どもたちが参加するなどの「普段着の交流」に積極的に取組まれたことと、英語科の教員として特に2年目からの2年間で、英会話の授業改革に取組まれました。その内容は、小学1年から中学3年までの9年分の英会話授業用のテキスト(英語表現集)づくりであり、小学校低学年、高学年、中学部のそれぞれの英語力に合わせた3つずつのクラスに適した9グレード分が盛り込まれたものです。これから始まる英語活動で活用できる内容で参加者の強い関心が集まりました。


たこ焼き外交を世界中で! 平成20年度派遣教員壮行会のお知らせ

 恒例となっている本会主催の壮行会を次の日程で行います。派遣教員の皆様には、派遣準備等で極めて多忙な時期ではありますが、帯同されるご家族も含めて、是非ご参加下さるようご案内いたします。なお当日午後3時から、府教委主催の派遣前研修会が会場を
「  現段階では未定です。  」にして行われます。(この案内は府教委から直接派遣予定者の先生方の学校へ届けられます。)


<日 時> 平成20年3月6日(木)午後6時から8時まで
<会 場> IMP松下ビル26階 パノラマスカイレストラン アサヒ
                      (環状線「大阪城公園駅」徒歩5分
)
<会 費> 一人5000円(但し、お子様は半額)

出欠のお返事は別途案内の回答用紙にて、ファックスで事務局長佐々木池田市立緑丘小学校校長まで池田市立緑丘小学校 FAX 072−753−2877(TEL 072−753−2876)