大海研恒例の「帰国報告会」
40名を超える参加者で熱く語り合う!
「昨年度末帰国した派遣教員が貴重な実践とホットな体験を語ります」をキャッチフレーズに、本年度の本会主催の帰国報告会を9月10日(土)午前9時30分から
テヘラン日本人学校
前校長(
香港日本人学校大埔校
前教諭(
モスクワ日本人学校
前教諭(
ニューヨーク日本人学校ニュージャージ校 前教諭
<現ニュージャージー日本人学校>(
野田校長先生は、「イランから見えてきたもの」と題して、イラン人は仕事をしないとか約束の時間を守らないと日本人の間では言われるが、それよりももっと大切にしているのが家族や友人と過ごす時間であること。家族を大切にしない人は人間として尊敬されないこと等、イランの人々の価値観と日本人の価値観の違いを紹介され、異文化から学ぶことの大切さをお話しいただきました。
水上先生は、 「香港の教育事情・香港日本人学校大埔校の教育事情」と題して、香港の町の様子と香港日本人学校の取り組み、特に総合的な学習での「英会話教育」「イマージョン教育」「現地校との交流」等について映像を交えて紹介され、年間を通じて屋内プールで水泳指導を行うなど、海外ならではの恵まれた条件の中で、伸び伸びと学校生活を楽しむ子どもたちの様子を報告されました。
北浦先生は、 「モスクワにおける福祉教育の開拓」と題して、モスクワ日本人学校での福祉教育の新たな展開を試み、苦労の末にロシアの児童養護施設等への訪問が受け入れられることになった経緯を紹介されました。そして、2年間にわたって子どもたちが施設訪問を行い、施設の子どもたちと交流し、施設のために学校のバザーに熱心に取り組んだ様子などを映像でも紹介していただきました。
木村先生は、 「激動の4年間を振り返って」と題して、2001年9月11日の「同時多発テロ」が発生した時の朝の学校での様子や、2003年マンハッタンで出くわした「ニューヨーク大停電」や、校長先生の病気による途中帰国や、学校の統廃合問題などの波乱に富んだ出来事を交えながら、4年間の派遣生活について語っていただきました。また、同時期にニューヨーク日本人学校グリニッヂ校におられた石田先生から、「Nice Try !」と常に子どもたちの努力を認め励ますアメリカの教員たち姿勢や、芝生のグランドの効用など、興味深い話も付け加えていただきました。
会場を埋めた40名を超える参加者は、それぞれの帰国報告に熱心に聴き入っておられました。そして予定よりも20分ばかりオーバーして3時間半に及ぶ帰国報告会は閉会となりました。
また、その後、帰国された先生方を囲んで、「帰国歓迎会」を心斎橋まで足を伸ばし行い、それぞれの帰国教員から帰国後に感じた日本の学校の忙しさや、逆カルチャー・ショック等、気軽な交流のひと時を持つことができました。
以下に帰国報告会の様子を写真でお知らせいたします。
増田会長のあいさつ「早朝からご苦労様です。」 野田校長先生から「子どもはファミリーで育つ」
映像を使って報告する水上先生 モスクワでは−25度を超えると休校になると北浦先生
木村先生はアメリカの自然の豊かさも紹介してくれました。 司会の泉南ブロック幹事・松居先生
*次回、「派遣予定者研修会」は 12月10日(土)9:30〜 会場は大阪市立西中学校多目的室にて
3名の帰国教員から派遣予定者に対し、仕事と生活の両面から具体的なアドバイスを行う予定です。
これから派遣教員をめざす方々のご参加もOKです。