【海外子女・帰国子女
     教育研究事業部がめざすところとは】

本事業部は海外子女と帰国子女それぞれの支援という明確な目的をもって活動しています。海外子女に対する支援活動は、海外で教育活動を経験した教師が中心になっておこなっています。

[どんな支援なのか]

海外で働く教師を支援することで、

      海外子女を支援していきたいと考えています。

      すなわち、

         @現在すでに海外で教育を行っている教師への支援
             (実践ガイドブックの作成・配布)
               ↓
         A海外で教育を行おうと準備・研修してしている教師への支援
           (文部科学省の派遣内定者研修会への参加などさまざまな研修会の実施)
               ↓
         Bこれから海外で働くことを希望している教師への支援

へと大きく輪を広げることを目指しています。
こうした支援のつながりが教師のネットワークとなることで、これまでは孤立しがちだった教師の海外体験が、国内の教育活動を活性化させていくと考えます。帰国子女の支援についても同様の考えをもっています。
支援活動は平成8年からの在外教育施設の現状調査からスタートしました。この調査結果は、「世界をひらく教育21号」(平成10年7月)に掲載されています。このアンケート調査は、在外教育施設の現状だけでなく課題も明らかにすることとなり、どのような支援が有効なのかを考える大切な調査・研究となりました。


【今、実践ガイドブック作成プロジェクトを進めています】

現在は、平成12年からスタートした海外子女教育振興財団 からの資金援助を受けて、「在外教育施設のための実践ガイドブック」作成プロジェクトを進行中です。
「実践ガイドブック」とは、海外の在外教育施設、特に日本人学校や補習校で勤務する教師を対象にして、次の4分野についてのアドバイスや支援を目的としています。

@ 学習支援・・・教科指導上の問題や困難について
A 国際性の涵養・・・現地理解教育や現地校との交流や共同授業について、
B コンピューター活用支援・・・海外で必要なコンピューターの基本及び応用操作
C 言語に関わる問題・・・現地語学習や日本語支援について


【全海研は全世界の会員と全国の研究組織との

                                協働作業を進めて行きます】

この作成プロジェクトは今、継続的に進められています。@学習支援は「理科」からスタートして、「国語」「英語」「社会」「英語」へと進んでいます。その他3分野からは初年度はBコンピューター活用支援、そしてA国際性の涵養で作成しています。
作成にあたっては、全海研と各都道府県の研究会との協働作業で進めており、主に@学習支援を全海研が担当し、その他3分野については各都道府県に研究費を割り当てて研究調査・執筆を委託しています。この委嘱研究については、全国大会での研究担当者会議を始めとしてさまざまな場で、協働できる都道府県単位の研究会を募っていますので、是非このプロジェクトに参加ください。これまではBコンピューター支援を兵庫県国際理解研究協議会が独自に行っている派遣志望者研修事業をもとに執筆したののを皮切りに、A国際性の涵養を埼玉県、北海道が独自に行っている派遣者帰国報告会を核に進めながら執筆しました。

【全海研会員のすぐれた実践や感性・創造性が必要です。】


このガイドブックは現在派遣中の教師はもちろんのこと、これから海外へ赴く教師の研修用の図書として活用されることを目指しています。そのためには、海外での問題や困難への対処法や実践集のような単なる経験の共有だけでなく、すぐれた実践にひそむ「目のつけどころ」「かんどころ」を引き出して、さらにたくさんの教師の感性や創造性を刺激できればと考えています。すぐれた実践を進めてこられた全海研会員の、当プロジェクトへの積極的な参加お待ちしています。是非プロジェクトへの参加、あるいは意見やアイデア・ヒントなどをお寄せください。


5教科分については実践ガイドブックは形になりましたので、これを改訂増補するための多くの帰国教員等の参加を待っています。執筆希望者は、全海研・事務局まで連絡ください。


国際性ってなんだろうって言う疑問にいくつかの実践的なヒントです。 ここをクリック!